前に本屋で見つけて、タイトルからマッチング・マーケットデザイナーとして読むべきかと思い手に取った本。 しばらく読み進められなかったところ出張に向かう機内で暇なので読んでみたけど、イマイチだったというのが正直なところ。
主人公は30歳の女性で、年齢的にも結婚を意識する中、妹に勧められたことをきっかけにマッチングアプリを始めていろんな男性と出会うという話。 会話があまりに続かず受け身な男、写真と実際があまりに違う上にマウントを取ってくるような言動を見せる男、隠してチャットをしたり会ったりしてきて急に子どもがいることを打ち明けてくる男、勤務地も家も名前も全て出鱈目で明らかにヤリモクでアプリをやっている男など、いろんな「ダメな」男たちが出てくるのだが、正直その一つ一つのエピソードが表面的なものすぎる。 そしてその後会った人間に、「自分が綺麗だからって人を見下してるでしょ」と言われ傷ついて、という展開なんだがそれもよくある展開かなあと思ってしまった。 婚活・アプリをやってる人間ドラマってもっと深掘りして面白い話に出来うると思うんだが。
まあ色んな小説を読んでいるとこういう微妙なものに当たることもある。 小説を読んで感想を言語化することを目的にブログを書くなら微妙だったものも書かないとね。 婚活の話なら辻村深月『傲慢と善良』などを読もう。