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『NHKにようこそ!』滝本竜彦

本を読んだ後にブログに読書記録をつけてる方を見かけて、自分もやってみようかと思い立ったので。 自分が飽きるまで続けてみようと思います(すぐ飽きる可能性大)。

というわけで思い立った後読んだ一冊目がこちら。

「美女に心中に誘われる小説を教えて!」って叫んでたらフォロワーさんに勧められるものだったのですが、読みやすいけどちょいクセ強めでした。 しかも(僕が読み飛ばしてたとかでなければ)美女に心中に誘われる描写なかったし(漫画版にはあるらしい)。

大学を中退してひきこもりになっている主人公が、自分が引き篭もりであるのはNHKの陰謀だと思い込んだり、隣人と逆転を目指してエロゲを作ろうとしたり、女子高生の岬に更生プロジェクト誘われてカウンセリングを受けたりする。

話はわりと支離滅裂なのだが、そもそも一人称視点の主人公が支離滅裂な発想をする人間なので、それをそのまま支離滅裂なものとして読める。 なによりテンポがめちゃくちゃ良くて一気にスラスラと読めてしまった。

自分は人見知りで面倒くさがりで緊張しいで出不精なところが若干あるので、正直少し引きこもりで帰省が若干あるのではと常々思っていて、人生の歩み方ががどっか違ってたらこう主人公みたいな引き篭もりになる可能性もちょっとはあったかな、と少しだけ共感しながら読んだ。本当に少しだけだけど。

最初は岬が上から目線で嘲笑するような態度をとってきて、「年下美少女に雑に扱われる系のやつか」と思ってちょっといいなと思ってたのだけど、そんな単純なあれではなかった。 次は単純に「年下美少女にただただ雑に扱われる系のやつ」を読みたい。

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